2021東京オリンピック空手競技・女子形の金メダル候補と目されている清水希容(きよう)選手。
空手の実力はさることながら、その凛々しくも美しい顔立ちで「かわいすぎる空手家」「空手界の綾瀬はるか」として話題になりましたね。
本記事ではそんな強さと美しさを兼ね備えた清水選手についてお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください!
清水希容の空手『糸東流』は四大流派の一つ
清水希容選手の流派は沖縄空手の糸東流(しとうりゅう)です。
糸東流の特徴
糸東流は空手護身術の四大流派のひとつとされ、人気が高くメジャーな流派と言えます。
国際大会の上位入賞者のほとんどが糸東流を学んでいる、と言われるほどです。
沖縄唐手の『首里手』『那覇手』両方の流れを組んでおり、技・型の種類がとても豊富なことが特徴として上げられます。
突きや蹴りなどの打撃技だけでなく、投げ技や関節技などもあり総合武道としての特徴が強い流派として知られています!
四大流派とは?
- 松濤館流
- 糸東流
- 剛柔流
- 和道流
糸東流の歴史
糸東流は沖縄出身の武道家、摩文仁賢和(まぶにけんわ)によって開かれました。
摩文仁賢和は、糸洲安恒・東恩納寛量という2人の武道家に師事し、首里手・那覇手を習得。
武者修行の後、1934年大阪に道場「養秀館」を設立しました。
そして、流派名を2人の師から一文字ずつ取り『糸東流』としました。
1939年、大日本武徳会に『糸東流』が登録され、摩文仁賢和は空手術錬士号を授与されています。
開祖・摩文仁賢和の没後も『糸東流』はますますの発展を見せ、1964年には「全日本空手道連盟糸東会」が発足。
以来『糸東流』の教えは国内だけに止まらず、世界中へと広がり続けています。
国際的な活動としては、1993年に「世界糸東流空手道連盟」が結成され、現在では世界55ヶ国が加盟しています。
糸東流の形を紹介
全日本空手道連盟の競技規定に登録されている糸東流の形は、なんと44種類もあります!
これは他の四大流派と比べてみても飛び抜けています。
糸東流の技が如何に多彩であるか、想像に難くありません。
一部ではありますが以下に代表的な糸東流の形を紹介します。
全日本空手道連盟 指定形
- バッサイダイ
- セイエンチン
第2指定形
- マツムラローハイ(松村ローハイ)
- ニーパイポ(二十八歩)
清水希容選手が得意とする形
- チャンタンヤラクーサンクー
- スーパーリンペイ
- バッサイダイ
清水希容の大阪の道場どこ?師匠は養秀館の園山昌枝!
清水希容選手の師匠は糸東流空手道養秀館本部の園山昌枝先生です。
清水選手が空手を始めたのは小学3年生の時、1学年上のお兄さんの影響でした。
道場での練習を見学し、女子の先輩の「形」を見て憧れを抱いたといいます。
以来、園山先生の指導のもと空手漬けの青春を送っていたそうです!
清水希容選手の通っていた道場はどこ?
清水希容選手の出身道場は関西大学発行のニューズレター『Reed』で公開されていました。
清水選手のプロフィールに
9歳で糸東流養秀館本部道場に入門
参考:https://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/reed/pdf/reed43/reed43_5-6.pdf
と記載があります。
大阪府空手道連盟のHPから養秀館の道場を検索すると大阪市港区に道場があることが分かりました。
看板を見てみると『糸東流空手道総本部養秀館』と確認することができ、インタビューでの情報と一致します。
もしかしたら清水希容選手はここに通っていたのかもしれませんね!
現在の清水選手の稽古場はどこ?
現在は基本的には所属しているミキハウスの道場でトレーニングする日々のようです。
新型コロナによる自粛期間中は自宅のトレーニングルームに籠って稽古に励んでいたといいます。
新潟まで足を運んでコーチの指導を受けたり、東京での合同合宿に参加したりもしているようですよ!
園山昌枝先生の指導実績がすごい!
四姉妹+園山先生の貴重な1ショットです!
園山昌枝先生は女子空手・形の指導者として超一流と言える実績の持ち主です。
一般社団法人全日本空手道連盟糸東会のホームページで確認すると準師範の資格を持っていらっしゃいます。
これまでに清水選手を含む「四姉妹」と言われる国際大会入賞常連組など、数多くの一流選手を指導しています。
園山昌枝先生の指導実績
- 世界選手権大会女子形優勝(2014年〜2016年隔年開催2大会連続)
- 世界学生選手権大会女子形優勝(2008〜2014年隔年開催2選手4大会連続)
- 世界ジュニア選手権大会優勝(2003〜2013年)3選手3回
- インターハイ女子個人形優勝(2001〜2011年)4選手7回
- 高校選抜大会女子個人形優勝(2000〜2008年)3選手4回
- 全国中学生大会女子個人形優勝(2003年〜2006年)2選手2回
出典:https://naniwagakuin.blogspot.com/
国内外の大会の優勝者のすべてが園山先生の教え子になってしまうくらいの勢いですね…!
四姉妹とは?
園山昌枝先生に指導を受けた同じ道場出身の4人の女子空手選手のこと
- 時岡由佳
- 梶川凜美
- 鶴山千紗
- 清水希容
清水希容の段位はいくつ?形・組手の動画も紹介
清水希容選手の糸東流の段位は三段とされています。
世界を舞台に闘うトップ選手としては少し控えめかな、といった印象ですね。
実は糸東流の段位取得には受審条件があるようです。
四段の昇段審査
- 受審資格 参段取得後2年以上
- 年齢制限 満26歳以上
参考:糸東流養秀館「誠龍会」昇段昇級審査実施細則
清水選手は現在27歳。
実力はあっても年齢制限のために三段で止まっていたのかもしれませんね。
オリンピックがひと段落したら四段への昇段にチャレンジするのではないでしょうか!
清水希容選手の形・組手動画を紹介
ここからは清水選手の華麗な形・組手の動画を紹介していきます!
スーパーリンペイ・チャンタンヤラクーサンクー
こちらの動画では第45・46回全日本空手道選手権大会 女子形個人戦での清水選手の演武をご覧いただけます。
とても力強く美しい演武ですね!
両大会とも見事に優勝を勝ち取っています。
平安五段の模範演武
こちらは清水選手による平安五段の模範演武になります。
平安五段とは空手の型のひとつで首里手系の基本型とされています。
清水選手の動きがキレッキレなので基本とは思えない迫力がありますね!
組手動画を発見!?
こちらの動画では清水選手が組手の動きを練習している様子が見ることができます。
清水選手は形の選手なので組手の競技に出場することはありません。
しかし基礎はしっかりと鍛錬していますし、形の演武は実際に相手がいることを想定した実戦的な動きの組み合わせです。
形で一流の選手は組手でもある程度の強さを持っていると言えるのではないでしょうか!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は清水希容選手の流派や師匠、演武の映像などについてお伝えしてきました。
糸東流の一流指導者である園山昌枝先生の指導を受け、空手一筋に打ち込んできた清水選手。
2024年開催予定のパリオリンピックでは空手競技は落選しており、清水選手にとって東京オリンピックが金メダルを獲得できる最後のチャンスかもしれません。
いまだに開催の賛否が議論されてはいますが、開催の際にはぜひ一緒に日本の清水選手を応援しましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました!