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風の谷のナウシカ歌舞伎キャストが豪華!王蟲やメーヴェの再現方法にも注目!



スタジオジブリの名作「風の谷のナウシカ」歌舞伎版が2019年12月に上演されることが決まりました!豪華キャストや、王蟲やメーヴェの再現方法など、気になってしょうがないですよね。

チェックしてみましょう!





歌舞伎版・風の谷のナウシカ 登場人物と豪華キャスト

風の谷のナウシカの登場人物と豪華キャストを見ていきましょう!

決定版・登場人物と豪華キャスト

 

ナウシカ役:菊之助

 

ナウシカは本作の主人公。風の谷の族長ジルの末娘で16歳。強いリーダーシップで人々を導くカリスマ性をもちます。

ナウシカは、アニメでは格好良く空を舞うイメージ強いですが、原作では地上戦もバリバリに戦いますし、念話(テレパシー)で会話したり、セルムやアスベルとちょっといい感じになったり見逃せないキャラクターです。

尾上菊之助さんは、清潔感と色気の両方を演じられる人気の歌舞伎役者です。菊之助さんの女形に見惚れる方も多いのでは?ナウシカ役にぴったりですね。

尾上菊之助さんは、海老蔵さん、尾上松緑さんと3人で「平成の山之助」と呼ばれており、歌舞伎界のホープ!

古典だけでなく、シェイクスピアなどの新しい歌舞伎にも挑戦しています。

 

クシャナ役:七之助

   

クシャナはトルメキアの第4王女。容姿は美しく、優秀な武人です。ヴ王親衛隊第3軍の最高指揮官を務めるほどの実力をもち、兵からも絶大の信頼を得るカリスマ性も持ち合わせています。

クシャナはトルメキア国王ヴ王の策謀で母親が精神異常になり、復讐心を燃やします。原作後半では、土鬼神聖皇弟・ナムリスから政略結婚を申し入れられる場面も。

中村七之助さんは、歌舞伎界の女形でトップクラスの美貌と評されています。細い身体と切れ長の目、ほっそりした顔立ちで、その美しさから姫役や花魁姿も美しいと評判です。

どんなクシャナが見られるのか楽しみですね!

 

ユパ・ミラルダ役:■■■(尾上松也/坂東巳之助/尾上右近?)

ナウシカの師匠で腐海一の剣士。風の谷の族長・ナウシカの父とも旧友の仲で、人々の人望も厚く、争いや殺生を好まない人格者です。

どんなときも冷静で、かつ博学。土鬼の伝承にも知識が深く、土鬼軍が蘇生させた人造人間(ヒドラ)の急所を見抜くなど頼れる存在です。

 

アスべル役:■■■(尾上松也/坂東巳之助/尾上右近?)

自国を滅ぼしたトルメキアへの復讐心に駆られるペジテ市の王子。操船術や機械整備を得意とします。ナウシカを助けるため、ユパ・ケチャと共に南へ向かいます。

原作では、いよいよ最期のシーンで、ナウシカを「墓所」から助け出す重要な役どころを担います。

 

クロトワ役:■■■(尾上松也/坂東巳之助/尾上右近?)

クロトワは、クシャナ配下の参謀担当。口が悪く皮肉屋だが、兵からの人望は厚く野心家。操船術を得意とするが、乗馬は苦手。

口が悪いのですが憎めないキャラで、どこか笑えるキャラクターです。激戦のなか重症を負いますが、クシャナに助けられ、一命をとりとめる場面も。

 

本作の歌舞伎キャストに尾上松也(左)/坂東巳之助(中央)/尾上右近(右)の3名も出演が決まっています。

配役はまだ発表されていませんが、どんな配役に決まるのか楽しみですね。なお、実は原作には、映画では登場しない原作固有の重要な登場人物もいるのですよ。

そのため原作ならではの登場人物となる可能性もありますね。確認してみましょう。

原作にしか出てこない登場人物の配役は

歌舞伎版では、昼夜2部の通し上演で、全7巻におよぶ原作ストーリーの全貌が描かれます。

原作のストーリー

原作では、「火の七日間」と呼ばれる大戦によって文明が崩壊した世界を舞台に、にらみ合う2大国家、トルメキア王国と土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国の争いに巻き込まれた「風の谷」の族長の娘ナウシカの生きざまを描く。

映画版では登場しない、原作ならではの登場人物のキャストも気になります。まだキャストは発表されていませんが、発表され次第、追記させていただきます。

では、原作ならではの登場人物を見ていきましょう。

  • マニ族・僧正マニ族の長で、神聖皇弟より北上作戦の先遣隊として派遣されました。王蟲を止めたナウシカが古き伝承にある「青き衣の者」であると感じ、土鬼軍の作戦に異を唱えますがミラルパの怒りを買い、ユパ達を逃がすために壮絶な最期を遂げます。念話の使い手でその超常の力は神聖皇弟に並ぶほどでした。

 

  • 土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国 神聖皇帝(皇弟)・ミラルパ

神聖皇帝(皇弟)。100歳を超える長寿で沐浴などの化学的処置で長寿と若い姿を保っている。心を読み取り嘘を見抜いたり、念動で人を吹き飛ばしたり、幽体離脱を行い遥か彼方の標的の心臓を握りつぶすなど、極めて強力な超常の力を持ちます。名目上は兄弟で皇帝を名乗っていますが、実際には皇兄ナムリスから実権を奪取しています。

  • 土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国・神聖皇帝(皇兄)ナムリス

移植手術を繰り返し老いることのない肉体を手に入れ、不老不死の皇兄として民衆からは恐れられて皇兄。民衆を案じていた皇弟・ミラルパと異なり、残酷で虚無的な快楽主義者。

  • 森の人・セルム

森の人は腐海に住んでいる人々の総称で蟲使いから畏敬の存在と崇められています。火を使わず、蟲の腸を衣とし、蟲卵を食べ、蟲の体液で作った泡を住処として生活しています。原作後半で、セルムはナウシカが瀕死状態になるシーンでは、ナウシカを孤独の淵から救い、森の人しか知らない腐海と世界の秘密を教えます。

  • 平安な「庭の主人」

旧人類が残した種を守る番人。腐海の森が生まれた目的や、墓所が作られた真相を知る者。原作後半で、旧人類が残したものやこの世界の目的など、衝撃の真相をナウシカに語る。

  • 巨神兵・オーマ

「秘石」を持つナウシカを「母」と認識しナウシカのために尽くすように。ナウシカの心を知ったオーマは、彼女を置いて先に「墓所」へと向かい攻撃を受ける。

 

こんなに違う!映画版には描かれていない原作のポイント

映画版は、原作全7巻のうち1~2巻のみが描かれています。原作は映画版とは異なり、原作特有のキャラクターも登場し、もっと壮大で深淵な世界観を描き出します。

巨神兵を目覚めさせる「秘石」、謎に包まれた土鬼(ドルク)の「墓所」、腐海の森で生きることを決めた人類「森の人」、この世界の真実を知る「庭の主人」、など映画版にはない見所が満載です。

原作のあらすじはこちらの記事にまとめました。歌舞伎は全巻上演とあるので、~7巻(最終巻)までありますが、3巻以降のあらすじは、また追って追記させていただきます。

歌舞伎版・風の谷のナウシカ 脚本と演出は

脚本と演出についても実力派が勢揃いとなっています。

歌舞伎版・風の谷のナウシカの脚本担当:丹羽圭子

 丹羽さんは、ジブリ作品「思い出のマーニー」「コクリコ坂から」「借りぐらしのアリエッティ」「ゲド戦記」「海がきこえる」に携わった経験があります。

ジブリ作品の世界観を作る側として、深く関わってきた実績があり、原作の世界観を描き出す最適な人物と言えるでしょう。

 

歌舞伎版・風の谷のナウシカの脚本担当:G2

G2さんは数々の漫画を歌舞伎版に仕立ててきた経験を持ち実力派の劇作家・演出家です。「新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』」や「舞台『ガラスの仮面』」なども担当しました。

風の谷のナウシカでは、王蟲やメーヴェなど個性的な世界観を舞台でどのように表現してくるのか楽しみです。

歌舞伎版・風の谷のナウシカ 王蟲やメーヴェの再現方法

全く情報は出ていませんので、まさにいま舞台表現を練っているところだろうと思います。

歌舞伎版「NARUTO-ナルト-」では

主人公ナルトの空中表現は役者を背中から釣り糸で引き上げるパターン、炎の戦闘シーンや九尾の妖狐の演出は舞台全体をプロジェクションマッピングで迫力を持って描いていました。

歌舞伎版「風の谷のナウシカ」ではどうなるのでしょう?

 

メーヴェは、役者(ナウシカ)を釣り糸で引き上げ、メーヴェは舞台のCGで写してカバーするんじゃないかという気がします。ただ、個人的には、役者(ナウシカ)と舞台道具(メーヴェ)を同時に釣り糸で引き上げて舞台いっぱいに飛んで欲しいところです。期待したいですね。

 

王蟲はプロジェクションマッピングを使う可能性が高いと思います。「NARUTO-ナルト-」でも、人ではないもの(九尾の妖狐など)は、役者が衣装を着て演じるのではなく、プロジェクションマッピングで表現されていました。

原作ではナウシカと王蟲が想念(テレパシー)で会話をする場面も出てきます。どう表現されるのか、楽しみですね。

 

ナウシカの肩にいるテト。歌舞伎の狐の表現はだいたいこんな感じらいしいです。テトは、この狐をもうちょっと小さくした感じになるのかな?

歌舞伎版・風の谷のナウシカ 上演は新橋演舞場

歌舞伎版・風の谷のナウシカの上演場所も気になりますね。上演場所は新橋演舞場と公表されています。

新橋演舞場→詳細はこちらをクリック

歌舞伎版は、昼、夜の部通しでの上演になるそうです。全7巻の壮大なストーリーを描き出すには1日かかるのか!

スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは

「ナウシカを古典歌舞伎でやる。それが面白いと思ったし、どういうものが出来るのか楽しみです。一観客として、楽しませてもらいます」(引用元:朝日新聞デジタル

とコメントしています。

まとめ

スタジオジブリの名作「風の谷のナウシカ」歌舞伎版の豪華キャストや原作固有の登場人物、王蟲やメーヴェの再現方法などについてまとめました。

王蟲の大群やメーヴェの飛行シーン、再現方法が気になりますね。舞台上演が楽しみです!