2021東京オリンピック・柔道女子78キロ超級の素根輝(そねあきら)選手。
2019年の世界選手権を制し
日本女子柔道のホープ
として金メダルにも期待がかかります。
素根選手は20歳(2021年6月現在)と若手ではありますが、これまでに
国内外の大会で優秀な成績を収め
そのたたずまいには貫禄すら感じられます。
そんな曽根選手ですが、
環太平洋大学の自主退学や日本大学への再入学
が報じられるなど身辺が少し慌ただしいようです。
今回は素根輝選手の自主退学、そして再入学までの経緯について、考察をふまえ詳しくお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧になってください!
素根輝『環太平洋大学』在学時期はいつ?
環太平洋大学は2007年に岡山県に設立された私立大学です。
比較的新しい大学ですので、名前をご存じない方も多いかもしれませんね。
同大学の教育理念は
教育と体育の融合
指導者や競技者の育成などスポーツ教育に力を入れています。
種目別の設備も充実しており、競技者を目指す学生にとっても打ち込みやすい環境が整っているようですね。
曽根選手は2019年に環太平洋大学に入学。
岡山に活動の拠点を移しています。
「(練習相手の)お兄ちゃんにも(大学がある)岡山まで来てもらって、これまでと同じく毎日練習を手伝ってもらう。今の生活をそのまま岡山に持っていく感じで、20年までは家族全員にサポートしてもらう」
出典:https://www.nikkansports.com/
こちらは大学入学前の2018年に4月からの生活について質問された時のコメントです。
素根選手だけでなく、ご家族も岡山に移り住み、オリンピックまで家族のサポート体制は万全だったようですね。
入学後は女子柔道部に所属し、2019年の全日本女子柔道選手権大会で優勝。
さらには
2019年・世界選手権で初優勝
と輝かしい実績を残しています。
素根輝が自主退学!退学理由は古賀稔彦の癌?
素根輝選手は在籍していた環太平洋大学を2020年7月に自主退学しています。
「環太平洋大ではとてもお世話になり心より感謝しております。8月1日より柔道だけに集中専念することになりましたので、今後ともご声援の程お願い申し上げます」
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
このコメントから環太平洋大学を退学した理由は
柔道だけに打ち込める環境になかったこと
が原因だと推測できます。
オリンピックが1年延期したことを受け、自身の練習環境を整えることが目的の退学だったようです。
一概には言えませんが
- コロナ禍で練習場所・相手の確保が難しい
- 日本代表入りしたことで岡山を拠点にした活動がしづらくなった
等の理由が考えられますね。
古賀稔彦さんの癌との関連は?
もう一つの理由として故・古賀稔彦さんの癌が関係しているのでは、という声もあります。
古賀さんは2021年3月24日、癌のため亡くなりました。
まだ53歳とあまりに早い逝去に、各方面から追悼の声が寄せられていましたね。
古賀さんは生前、環太平洋大学・女子柔道部の総監督を務めていらっしゃいました。
同校を2007年の学校設立から短期間で全国有数の柔道強豪校に成長させた功労者でもあります。
曽根選手が環太平洋大学への進学を決めた理由のひとつに
古賀監督の指導を毎日受けることのできる環境
があったことは間違いないでしょう。
しかし、古賀さんは癌を発症し治療に専念されることになります。
関係者によると古賀さんはがんを患い、昨年5月(2020年)に腎臓を片方摘出した。退院後は周囲が心配するほどやせ細っていた。
出典:https://www.sponichi.co.jp/
2020年の闘病期間中も大学や小中学生の指導に顔を出されることはあったようです。
しかし、総監督として大学の練習に毎日参加することは難しかったのではと推測します。
仕方のない事ですが、古賀さんの指導を受けることを期待して入学した素根選手にとって
在学意義が一つ失われてしまった形
になったと言えるのではないでしょうか。
他の要因も、もちろんあるとは思いますが
曽根選手の退学の理由は古賀監督の癌
と考えるのも、あながち間違いではないのかもしれないですね。
素根輝が自主退学後は?地元高校に戻る
素根選手が環太平洋大学を自主退学した直後の報道では
当面はどこにも所属せず、母校の南筑高(同市)を練習拠点にする。
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
と伝えられています。
久留米市立南筑(なんちく)高等学校は素根選手の出身地である福岡県久留米市にあり、出身校でもあるので
次の進路が決まるまでの間の練習拠点
として選ばれたようです。
緊急事態宣言中は実家近くのトレーニング場で体幹を鍛え、6月下旬から南筑高の乱取りに加わるなど試行錯誤を重ねている。
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
との報道もあることから、コロナ禍の影響で
素根選手は自主退学前から地元・福岡県に活動拠点を移していたようですね。
素根輝『日本大学』2021年4月から入学へ!
2021年3月11日、素根選手は報道陣のオンライン取材に応じ
4月から実業団のパーク24に入社し、日本大学に入学すること
を報告しました。
素根選手は入社の理由について以下のようにコメントしています。
「(東京都内にある)自社道場での稽古はもちろん、東京が拠点なので出稽古先が多く、強くなる環境が整っている」
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
柔道第一で考えた結果の選択だったことが伺えますね。
素根選手が入学したのは日大スポーツ科学部
素根選手が入学したのは日本大学のスポーツ科学部です。
同学部には東京オリンピック・競泳女子日本代表の池江璃花子選手も在籍しています。
本学部の学びの中核領域はコーチング学であり,⾃然科学・医科学・社会科学・形式科学といった領域の知識を学際的かつ総合的に学びます。また,競技スポーツを対象として,⾃⾝の競技⼒向上のみならず,指導⽅法やサポート⽅法についても学んでいきます。
出典:https://www.nihon-u.ac.jp/sports_sciences/about/curriculum/
スポーツ科学部は競技シーンにおいて
コーチ、アスリートに必要とされる知識
を身に着けることを主目的としています。
素根選手はパーク24の柔道部に入部しているので、大学の女子柔道部には参加していないようです。
あくまで柔道の稽古を優先しつつ、学業との両立を目指すようですね!
まとめ
今回は素根輝選手について、大学の自主退学とその後の経緯についてお伝えしてきました。
いかがでしたでしょうか?
決して問題を起こしたわけではなく
前向きな姿勢からの自主退学
であったことがお分かりいただけたと思います。
日本女子柔道のホープとして今後の活躍に注目が集まる素根選手。
東京五輪で新女王が誕生するのか、素根選手の金メダル獲得にご期待ください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!