2021東京オリンピック柔道73キロ級代表の大野将平選手。
前回・リオ五輪に続き、2大会連続の金メダルに向け期待が高まっていますね!
2019年の世界選手権ではオール一本勝ちでの優勝を収め
盤石と言える強さ
を見せつけました。
国内では金メダル最有力候補との呼び声も高い大野選手。
海外ではいったいどのような評価をされているのでしょうか?
今回は国外に目を向け、大野将平選手の海外での評判を中心にお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧になってください!
大野将平『強すぎ柔道』海外の反応は?得意技ごとに紹介
大野選手の得意技といえば、やはり『大外刈り』と『内股』でしょう。
所属する旭化成のプロフィールにもしっかりと記載されています。
大野選手自身は
得意技ではなく、必殺技だと思っている
とコメントしており、絶対の自信を持っていることが伺えます。
ここからは大野選手の必殺技『大外刈り』と『内股』について海外の反応を交えてご紹介します。
大外刈り
大野選手は母校・天理大の大学院で修士論文のテーマとして大外刈りを選択しています。
自信の大外刈りに絶対の自信を持ち、第一人者としての自負もあるのではないでしょうか。
大野選手の大外刈りの最大の特徴はその引き手にあります。
この組み方は
講道学舎出身の選手が多用する技術
と言われており、相手との位置取りを調節しやすいという特徴があります。
来ると分かっていても防ぐことができないと形容されるほどに完成された大野選手の大外刈り。
国内外の柔道ファンからも高く評価されているようです。
大野選手のYoutube動画に寄せられた海外のコメントをご紹介します。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_TzIO1mzbsE
He goes for double ippon as he falls into osai komi ippon grip after a ippon throw. The osoto gari is scary.
投げた後に抑え込みを狙うからね。彼の大外刈りは恐ろしいよ。
The mark of a top Judoka is when you know what their speciality technique is, but still cannot stop it happening to you.
得意技が分かってても止めることができないのが強い柔道家の証だね。
Ono is amazing. makes it look so easy.
大野は凄いよ。簡単にやってるように見えるもん。
The greatest judoka at the moment, and one of the greates of all time.
現時点で最高の柔道家であり、史上最高の柔道家のひとりだね。
内股
大野選手のもうひとつの得意技が大外刈りと対になる内股です。
仕掛けの段階では大外刈りと内股どちらが来るのか分かりづらく、相手にとっては
受けづらい技の組み合わせ
と言われています。
相手が大野選手ほどの達人であればなおさらのこと、一瞬の判断ミスが命取りになるでしょう。
内股は大野選手の兄・哲也さんの得意技でもあったようです。
幼いころから、兄の背中を追い続けてきた大野選手にとって思い入れのある技なのかもしれませんね。
2019年の世界選手権では全6試合中、半分の3試合で内股での一本勝ちを収めています。
大野選手のYoutube動画に寄せられた海外のコメントをご紹介します。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_TzIO1mzbsE
I cant even imagine the skill and years of training, but damn, it looks amazing, well done !
トレーニングにどれだけのスキルと時間を費やしたか想像もつかない。しかしながら、本当に素晴らしい!
that ippon has left a little smile on the opponent’s face
あまりに凄くて一本取られた相手が笑っちゃってるね
He flipped some big guys like pillows
大柄な相手を何人も枕みたいにひっくり返してる
He’s a judo terminator!
彼は柔道のターミネーターだ!
おまけ:巴投げ
海外のコメントの中で一番多かったのが、大野選手の巴投げに対する反応です。
柔道を代表する技のひとつではありますが、大外刈りや内股に比べ、試合で決め技になる頻度は少ないと思います。
大野選手はリオ五輪の準決勝でディルク・バンティヘルト(ベルギー)選手に巴投げで一本勝ちを収めており、海外ではその試合の動画が人気があるようです。
大野選手の巴投げを取り上げたYoutube動画に寄せられた海外のコメントをご紹介します。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=L_N0fPycEGw
the most amazing move I’ve ever seen!
こんなすごい動きは見たことがない!
Sick level of control.
すばらしいレベルの体幹コントロールだ
Absolutely beautiful!!!!
圧倒的に美しい!!!
incredible throw. Eye watering…
信じられない投げ技だ。涙が出てくるよ…
リオ五輪で見せた大野選手の美しい巴投げは世界中の柔道ファンの心を奪ったようですね!
大野将平『礼儀正しさ』海外の反応は?世界から称賛
大野選手といえば、試合内容だけでなく
試合後に見せる礼節を重んじる姿勢
も高く評価されていますね。
『畳の上では絶対に笑わない男』
と呼ばれるように、相手に礼を尽くし試合場で感情をみせることはありません。
海外では感情を大きく表現する選手が多い中、大野選手の態度は次のように紹介されています。
What Ono wanted to showcase was not only his judo prowess.
The manner in which he conducted himself as a judoka was also truly fitting for a champion.
大野が披露したかったのは柔道の腕前だけではなかった。
彼が柔道家として見せた行為はチャンピオンにふさわしいものだった。
出典:https://olympics.com/tokyo-2020/en/news/news-20200422-01-ja
Not expressing his emotions is a deep-rooted virtue that allows Ono to show respect towards his opponents.
感情を表現しないのは大野が対戦相手に対して敬意を示しているからで、奥深い美徳といえる。
出典:https://olympics.com/tokyo-2020/en/news/news-20200422-01-ja
柔道に限らず、武道一般に通ずる教えとして
礼に始まり、礼に終わる
という考え方があります。
この教えを体現する大野選手に
世界中から称賛の声が集まるのも当然
と言えるのではないでしょうか!
大野将平『礼節』が道徳の教科書にも!
大野選手は2018年10月に自身のインスタグラムを更新し
来年度の中学三年生向け道徳の教科書に掲載される事になりました!
と報告をしています。
教科書にはリオ五輪決勝後に深々と礼をする大野選手の写真が掲載され
「勝利の後、すぐに喜びを全身で表現する選手も多い中、大野将平選手は表情を変えずに静かに始めの位置に戻った。そして、相手の選手に向かって深々と礼をし、畳を下りた。その後、ようやく笑顔をはじけさせ、うれし涙を流したのだった」
出典:中学道徳3 きみがいちばんひかるとき(光村図書出版株式会社)
と紹介されています。
若い世代の中には、この教科書に見覚えがある方もいらっしゃるかもしれませんね!
大野選手のどんな時でも相手を敬うことを忘れない礼節を重んじる姿勢が
『日本の心』
として子供たちに受け継がれるよう、願わずにはいられませんね。
まとめ
今回は大野将平選手の得意技やそれに対する海外の反応、礼節を重んじる姿勢についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
ただ強いだけではなく、柔道という『道』について真摯に向き合ってきた大野選手。
その姿勢に、海外からも称賛の声が多く上がっていることがお分かり頂けたと思います。
国内だけではなく海外からの注目も集まっており、
『畳の上では絶対に笑わない男』が東京五輪でどのような活躍を見せてくれるのか、大いに期待しましょう!
最後までご覧くださり、ありがとうございました!