皆さん、毎日十分な睡眠時間はとれていますか?
前回の記事で、自分にとっての最適な睡眠時間、必要最低睡眠時間を把握する方法をお伝えしました。
最適な睡眠時間を把握して睡眠時間を確保できるよう自己管理することはとても大切ですね。
でも、毎日忙しいと、時間的な余裕がなくて、夜まとまった時間を確保できない方もいるかもしれません。
さて、今日は、そんな超多忙な方にも参考になる睡眠のとり方について書いてみたいと思います。
睡眠は分けてとっても大丈夫!?驚きの報告
普通の人は、夜眠り朝起きて日中は眠りません。睡眠の全てを1度にまとめてとる眠り方を「単相性睡眠」といいます。
この単相性睡眠の場合、睡眠時間が一定時間をきってくると眠気を感じることが多いです。その場合に、一般にお勧めされているのが昼寝です。
さて、この昼寝の時間を長くして4時間寝て8時間起きる、というパターンを繰り返す「海軍式睡眠」というものがあるそうです。面白いですね。
ある程度まとまった睡眠を1日のうちで何度かにわけてとる方法を「分割睡眠」と呼びます。そして、分割の回数を増やしていくと「多相性睡眠」と呼ばれます。
医師・医学博士であり睡眠専門医である坪田聡氏によると、人間のように長時間の単相性睡眠をとるのは動物界では少数派なのだとか。
食物連鎖の頂点であるライオンを除くと、多くの動物は周囲を警戒するため、短く眠って起きる、を繰り返すのだそうです。
人間でも、赤ん坊の頃は少し眠ってすぐ起きる、という多相性睡眠のパターンを繰り返します。
坪田氏によると、1人乗り外洋ヨットレース中での睡眠研究では、上位入賞艇のほとんどが、20分~2時間の睡眠を小刻みにとって、1日に合計4時間睡眠だったのだとか。
夜眠れなくても、日中にちょこちょこ睡眠をとることで、パフォーマンスの低下を防ぐことができたり、場合によっては上のヨットレースのようにパフォーマンスを上げることも期待できそうですね。
こう聞くと、長時間まとめて眠れない方でも、悩む必要はないかもしれません。
分割睡眠や多相性睡眠も自然な眠り方の一つと捉えてみても良さそうです。
分割睡眠や多相性睡眠を取り入れるときのコツは?
坪田聡氏によると、睡眠時間を午前1時から5時にとると生体リズムが狂いにくいことが知られているそうです。
また、細胞の再生を促し疲労を回復させる成長ホルモンは「決まった時間に4時間以上眠る」「短い時間でも熟睡する」ことで、分泌されます。
なかなか時間が摂れない方も、まずは夜に4時間程度、残りは、体調と相談しながら昼間に分割して睡眠時間を確保する、という方法を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。