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給料いくらだったら転職を考える?今の会社にしがみつかないために必要なこと。

給料いくらだったら転職を考えますか?

不満がありながらもサラリーマンを続けている人は結構多いのではないでしょうか。

今回は、私がサラリーマンをしていた時期に感じた体験をシェアしたいと思います。

転職先のお給料がいくらだったら転職を考えるか?

私がサラリーマンをしていたとき、職場の先輩(男性、平社員)と「転職」の話題になったことがあります。

「いや~、今年の繁忙期もキツかったね」

なんて話をするぐらいなので、2人とも現状に不満がありました。

私のいた職場は毎年何人か退職者(転籍者含む)が出ていました。一方で、新規採用に苦戦していました。

もうとっくに高度経済成長期なんか終わってるワケで、人口減少が進むのは目に見えていて、その波がジワジワと職場環境の悪化に拍車をかけていたのですね。

5人でやっていた仕事を、退職者を機に4人でやるようになり、この4人は精一杯なんとか頑張るわけですが、それがかえって仇となっていたように思います。

経営者からは4人でも意外といけるじゃん!と思われてしまうのか、いつまでたっても人が補充されないため、また退職者が出るという悪循環に陥っていました。

さらにいうと、管理職が増えすぎてしまっていて、平社員が少ない状況でした。会社の人口構造がいわゆる「壺型」構造だったのです。

上が詰まってると、昇給も昇格も期待薄ですよね。今勤めている会社に明るい未来を感じられず、誰しもが自然と「転職」を考える環境にありました。

「転職先のお給料いくらだったら転職を考えるか?」という話題に、

先輩は「年収1,200万円」と答え、一方私は「年収300万円」と答えたのでした。

年収1,200万円と答えた先輩。年収300万円と答えた私。

「年収1,200万円」と答えた先輩。「年収300万円」と答えた私。

「この違いは何だろう?」

あまりに大きな差に、当時の私はとても驚いていました。

先輩は、「持ち家、住宅ローンあり、奥様専業主婦、子供(乳幼児含む)3人」、私は「賃貸、住宅ローンなし、独身」という違いがありました。

「確かに抱えているものの大きさは違う。でも、こんなに金額が違うものかな?」

「1,200万円」の真意は聞き損ねてしまったのですが、先輩は絶対に転職できないんだろうなと思いました。なぜなら、地方で「1,200万円」を稼げるサラリーマンなんて、そうそういないからです。東京に行くか、独立した方がいいと思います。

先輩は絵に描いたような本当に優秀なサラリーマンでした。会話の節々で、先輩は、「家族のためにもリスクはとれない。今いる会社が一番いい。」、と思っているような印象を受けました。

きっと、これまでの世間体や常識に沿った生き方をすればするほど、身動きが取れなくなり、「今いる会社にしがみつく」しかない構造にはまってしまうのだろうなと感じました。

年収300万円と答えた私の真意。

私は「300万円」と答えましたが、300万円の根拠は次のような感じです。

年収300万円だと、税金・保険料(だいたい総収入の2割は持って行かれる)を差し引いて、手取り収入は240万円。月々20万円で生活しているイメージでした。

当時の私は、家計簿をつけていました。

家計簿をつけていると、節約意識が高まっていたこともあり、いかに節約しながら満足度高く生活していくか、に意識が向いていました。

地方は物価があまり高くありません。当時の私の場合は、日々そこそこ満足しながら月々16万円で生活していたので、心の余裕を考えても転職しても月々手取りは20万円で十分と考えられるようになっていたのです。

家計簿をつけて感じた一番のメリットは、「今の会社を辞めると食べていけなくなる!」という思い込みから解放されたことです。

地方で「1,200万円」は非現実的ですが、「300万円」は現実的な数値です。本当につらくなったら「今の会社にしがみつかなくていい」と思えるようになっていました。

今の会社にしがみつかないために必要なことは、「価値観の転換」、と、「家計簿をつける」、こと。ぜひ参考にしてみてくださいね。