こんにちは。皆さんは統合医療というものをご存知ですか?
これまで主流だった西洋医学に対して、最近、新しい医療のカタチが登場しているそうです。統合医療と呼ぶそうです。
西洋医学の反対は東洋医学じゃないの?とも思いますが、どういうことなのでしょうか。
20世紀の主流は西洋医学。
私達が普段病院で診察を受けたり治療を受けるとき、その治療のベースとなっているのは西洋医医学であると知られています。
西洋医学とは簡単にいうと西洋で発展してきた現代医学のことです。
西洋医学は、身体を一つの機械として捉え、臓器をその一つのパーツ(部品)として捉える医療観を持っています。そして、医療技術の進歩により、その部品をさらに細かく分析し、データの分析や収集を通して、発展してきました。
西洋医学の限界?根本的な治癒を目指す東洋医学や自然療法
この西洋医学は、細菌感染症や急性の病気等にはとても有効です。科学的根拠が明確であり、20世紀の医療界の中心を担ってきました。
しかし、西洋医学は、病気の原因を解明して「病名をつける」ところから治療がスタートであるため、「病名のつかない症状を治療するのが苦手」なのです。
最近では、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、リウマチ性関節炎などの自己免疫疾患に対しては、根本的な治癒を目指した治療になっていないことも多いと指摘されています。
これに対して、根本的な治癒を目指す人々の間で、東洋医学や自然療法が改めて見直されてきました。
東洋医学や自然療法では、身体は一つの有機体であり、臓器は単なるパーツではなくお互いに影響を与え合いながら機能するものと捉えます。
東洋医学や自然療法は、物理的な臓器の働きにおいて、心や感情、目に見えない量子力学的な影響、スピリチュアルな影響、を考慮しています。一般に、自律神経、免疫機構、内分泌系が関与する病態に対して効果があると言われます。
ただ、東洋医学や自然療法は、伝統的、経験的な要素も取り入れており、科学的根拠に基づいた医療とは性質がやや異なります。そのため、その治療法は玉石混交であると囁かれています。
21世紀の主流は?統合医療の誕生。
さて、西洋医学と対比する形でみられる東洋医学や自然療法ですが、実は新たな医療のカタチが登場しています。それが統合医療です。
統合医療とは、さまざまな医療を統合し患者中心の医療を行うものです。
要は、西洋医学を否定せず、これまでの西洋医学に加えて、東洋医学や自然療法、心理療法、運動療法、スピリチュアルケアなど代替的医療の良いところを組み合わせて行う医療です。
最近では、根本的な治癒を目指して、患者に寄り添い、統合医療を実践しようとする医師・医療従事者も徐々に増えてきているそうです。
個人的な意見ですが、その両方の性質を理解した上で、多角的なアプローチをしてくださる医師・医療従事者が登場してきているというのがとても心強いなと思いました。
どちらを否定するわけでもなく、両方の良い所を取り入れる。新しい医療のカタチにぜひ注目してみたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。