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空母いぶき|佐藤浩市インタビュー全文!炎上した3つの理由とは?



映画「空母いぶき」が2019年5月24日に公開されます。

映画で内閣総理大臣を演じるのは佐藤浩市さんです。

2019年5月10日号の雑誌「ビッグコミック」の映画公開直前インタビューが痛烈批判を浴びておりネット上では炎上しています。

今回は、炎上のきっかけとなった雑誌「ビッグコミック」のインタビュー全文をご紹介するとともに、炎上した3つの理由をわかりやすくお伝えします。





空母いぶき 佐藤浩市インタビュー全文!

空母いぶきのストーリーをざっくりと

空母いぶきの原作ストーリーは中国と日本の衝突を描いた話題作です。

中国の工作員が、尖閣諸島に上陸し

「この島は中国固有の領土であり、中国本土の船舶を待つ」

と主張する事件が発生します。

このときは、日本政府はなかば中国に屈する形で事態の収拾を図るのですが、その数年後に、またしても中国が突如として日本への侵攻を開始します。

先島諸島(与那国島)や尖閣諸島が制圧されてしまい、自衛隊初の戦死者を出したうえ、中国側に話し合いの意思が全くみられない、という日本国の緊急事態が訪れます。

内閣総理大臣である垂水慶一郎は、そんな日本の危機に直面して、史上初の防衛出動の命令を下します。

尖閣諸島に中国が侵攻するというまさに現代的なリアルな設定になっています。

なお、安保条約を結んでいる米国は、この問題に対してサジを投げてしまうため、日本が自力でなんとかしなければならない設定です。

佐藤浩市の炎上インタビュー全文

今回、炎上の発端となったのは、2019年5月10日号の雑誌「ビッグコミック」の公開直前インタビューです。

インタビュー全文はこちらです。

ー総理大臣役は初めてですね。

最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。

いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね。

でも監督やプロデューサーと

「僕がやるんだったらこの垂水総理大臣をどういうふうにアレンジできるか」

という話し合いをしながら引き受けました。

そしてこの映画での少し優柔不断な、どこかクジ運の悪さみたいなものを感じながらも最終的にはこの国の形を考える総理、

自分にとっても国にとっても民にとっても、何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたいと思ったんです。

(引用:雑誌「ビッグコミック」2019年5月10日号より)

これって役者目線でキャラ設定を変えちゃったってことか、、

ー総理は漢方ドリンクの入った水筒を持ち歩いていますね。

彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。

だからトイレのシーンでは個室から出てきます。

(引用:雑誌「ビッグコミック」2019年5月10日号より)

安倍首相の潰瘍性大腸炎を揶揄してる・・?

ー劇中では名実ともに「総理」になっていく過程が描かれます。

これはある政治家の人から聞いたのですが、どんな人でも総理になると決まった瞬間に人が変わるっていうんです。

それぐらい背負っていくものに対する責任を感じ入る、人間というのはそういうものなんですね。

(引用:雑誌「ビッグコミック」2019年5月10日号より)

人間的な成長を描きたいのは分かるけど

ーこの映画からどのようなものを受け取ってもらいたいですか。

僕はいつも言うんだけど、日本は常に「戦後」でなければいけないんです。

戦争を起こしたという間違いは取り返しがつかない、だけど戦後であることは絶対に守っていかなきゃいけない。

それに近いニュアンスのことを劇中でも言わせてもらっていますが、そういうことだと僕は思うんです。

専守防衛とは一体どういうものなのか、日本という島国が、これから先も明確な意思を提示しながらどうやって生きていかなきゃいけないのかを、

ひとりひとりに考えていただきたいなと思います。

(引用:雑誌「ビッグコミック」2019年5月10日号より)

単に役になりきるために設定を追加しただけなんだろうし、そんなに騒がなくても・・・

空母いぶき 佐藤浩市が炎上した3つの理由とは?

理由その1:総理大臣の人物像を役者目線で変えてしまった(事実)

原作に登場する垂水慶一郎総理大臣は、タカ派という設定です。

タカ派=国を守るためなら武力も辞さないという考え

原作の垂水首相は決して頼りない人物ではなく、確固たる国防の意思を持って危機に立ち向かう人物として描かれています。

そんな垂水首相が、ついに自分の命令一つで日本人が死ぬという事態を前にして、体を壊すほどに悩む姿が描かれています。

原作の垂水首相は、頼りない人物としては描かれていません。

しかし、佐藤浩市さんは

・「少し優柔不断」

・「クジ運の無さ」

・「ストレスに弱く、すぐにお腹を壊してしまう」

という、やや弱腰な人物像に首相のキャラクターを変えてしまったようです。

これには原作ファンから痛烈な批判が沸き起こっています。

総理大臣は防衛出動を決める際に吐くほど悩んだ(しかし最後は毅然として下令した)と思うが、その総理のキャラ設定を佐藤浩市氏の希望に応じて「ストレスに弱くすぐお腹を下す設定」にしちゃったら、ぶち壊しじゃないか

「いぶき」ずっと読んでますが、あの状況に苦しむシーンはありますが、「ストレスに弱い」なんて設定はないです。

ましてや「ストレスでお腹を下す」設定も。

佐藤浩市を軽蔑します。

理由その2:総理大臣の人物像を安倍首相に寄せた(疑惑)

2019年の映画公開現在の内閣総理大臣である、安倍晋三首相には「潰瘍性大腸炎」の持病があります。

「ストレスに弱く、すぐにお腹を下してしまう」という総理のキャラクター変更が、

首相を揶揄(やゆ)している

と指摘されています。

なお、潰瘍性大腸炎は国指定の難病なのですが、今回のキャラ改変は

すぐにお腹をこわす=ストレスに弱い人

という軽率なレッテル貼りとも受け止めることができるため、

思いやりがない発言だ

過敏性腸症候群の私としては、消化器症状を馬鹿にされたようにしか思えない。

などの批判も上がっています。

理由その3:左翼的な発言に対しても批判の矛先が

さらに、佐藤浩市さんの

「いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね。」

という発言から、ネット上では、佐藤浩市さんはやや左翼的な考えの持ち主のように受け止められています。

そして、これは人によっては賛否が分かれるところですが、佐藤浩市さんの政治的発言に対して

私は佐藤さんと同年代だけど、

彼のような「反体制ぶりっ子」な人は周りにいないなあ。

そういう人は団塊の世代以上に多いのかと思っていたからちょっと意外。

原作の垂水首相は安倍首相とも違うしね。

垂水首相に安倍首相を無理やり見いだす佐藤浩市の感性が戦後左翼イデオロギーそのもの。

そんな感性の人に垂水首相を演じる資格はない。

そういうイデオロギーからの脱却を目指すのが垂水首相なのに。

という声も上がっています。

空母いぶき 舞台挨拶動画 佐藤浩市の発言は・・?

5月10日の雑誌発売後の炎上をうけて、5月13日に行われた映画の舞台挨拶では、佐藤浩市さんの発言が注目されました。

自分のコメントの順番が回ってくるまでは終始うつむき加減。

自分の順番が回ってくると佐藤浩市さんは、次のようにコメントしました。

二十歳でこの世界に入って、

まさか自分が総理大臣を演ることになるとは思いもしなかったので

正直お話をいただいたときは戸惑いもあったんですが・・

(舞台そでに立っている中井貴一さんを指して)

この縁に立ってる男も全く違う映画で総理大臣を演ってるんで

まさか同じ年にこうなるとは・・

と話して笑いを誘いましたが、作品に関してはノーコメントでした。

まぁ、コメントしづらいですよね・・。

 

空母いぶき とにかく原作が素晴らしい!

原作に対する評判が良すぎたため、いらぬ改変をしてしまったことや軽率な発言が炎上の要因となりました。

しかし、いずれにしても原作に対する評判はかなりのものですので、映画はともかく、これを機会に原作を読んでみてはいかがでしょうか。

いずれにしても原作が知られるのは良いこと。原作を読もう

という声も上がっています。最後までお読みいただきありがとうございました。