ニュース

怒羅権の初代メンバーが語る!ドラゴンの由来は日本語が書けないから?

2019年4月29日、中国残留孤児2世を中心とした準暴力団「怒羅権」の初代総長が逮捕されたというニュースが流れました。

「怒羅権」はドラゴンと読むそうです。

怒羅権って…。このネーミング、もうちょっとなんとかならなかったのかしら。

怒羅権でドラゴンか!なるほど!ドラケンかと思った

筆者も恥ずかしながら、最初は「どらけん・・?」と読んでしまいました。

怒羅権はどのような由来なのか、気になって調べてみたところ、2019年4月26日のフライデーで初代メンバーが由来を語っていましたのでご紹介します!

怒羅権の初代メンバーが語る!ドラゴンの由来は?

怒羅権を特集したフライデー

2019年4月26日、怒羅権を特集したフライデーで、初代メンバーである汪楠(ワンナイ)さんが取材に応じました。

汪楠(ワンナイ)さんは怒羅権の初代の創立メンバーの1人。創立メンバーは全部で12人いたそうです。

中国で生まれ、中国残留孤児の母親に育てられてたそうです。

13歳のときに日本に来て、ウェイトレスをしていた母と葛西のアパートに住み、近くの葛西中学に通い始めました。

日本語がほとんど話せず、馬鹿にされてイジメられてとても辛い思いをしたそうです。

怒羅権の成り立ちはイジメから身を護るため

怒羅権の成り立ちはどのようなものだったのでしょうか。

汪楠(ワンナイ)さんはフライデーで次のように語っています。(以下、枠内はフライデーより引用)

1980年~1990年台といえば、日本では暴走族全盛時代ですね。

 当時、葛西には「常磐寮」という残留孤児の受け入れ施設があり、葛西中学には「常磐寮」の子どもたちも含め60人の残留孤児ジュニアがいたそうです。

みんな日本語がほとんど話せず、当時イジメられて殴られて、辛い思いをしていたそう。

身を護るために残留孤児の仲間同士で結束するようになったというのは、ごく自然な流れだったのでしょう。

怒羅権の由来は日本語がうまく書けなかったから

怒羅権の読み方や漢字の由来についても気になります。

汪楠(ワンナイ)さんはフライデーで次のように語っています。

最初は「ドラゴン」とカタカナで名乗っていたけれども、日本語ができなくて、当て字をしたら怒羅権となったそう。

ドラゴンと書けなくて、トラコン・・・

怒羅権という当て字にすれば漢字だから間違えない!

なるほど、もしかしたら当て字には深い意味はないのかもしれません。なんとなく、誇示しやすい漢字を合わせたような印象ですね。

ただ、本来、ドラゴン(竜)は、中国人にとって特別な意味があります。

竜は中国皇帝の象徴。歴史上で国旗に使用されていた時期もあります。

また、中国人は、民族的アイデンティティの印として「竜の子孫」という言葉を使うようです。

ドラゴン(竜)に中国人とって非常に象徴的な意味があるのですね。

日本という異国の地で、イジメられても殴られても、自分たちのアイデンティティを誇示し、誇りをもって結束しようという反骨精神があったのかもしれませんね。

怒羅権の初代メンバーが受刑者と社会との架け橋に

汪楠(ワンナイ)さんは現在、受刑者の更生支援をするNPO「ほんにかえるプロジェクト」を立ち上げて、受刑者と社会との架け橋になろうと活動しています。

いまの怒羅権のメンバーも、やりたくて犯罪をやっているわけじゃない。どうにかして、真っ当な道に戻そうと、みんなで話し合っていますよ

とフライデーで話していました。

ヤクザや暴力のニュースを耳にすると恐ろしくなりますし、ネットでは、「日本から出て行け」という声があるのも事実。

しかし、汪楠(ワンナイ)さんの話をきくと、やっぱり分裂ではなく融和を目指したいなと思いますし、汪楠(ワンナイ)さんの活動に希望を感じました。

人種や国籍など関係なく、みんなが笑顔で暮らせますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。