宇宙エレベーターをご存じでしょうか?
地上と宇宙をエレベーターでつなぐ、という壮大な構想です。実は、理論的には十分実現可能なものであり、近年の技術発展によって、手の届く域に到達しつつあるのだとか!
なんとこの宇宙エレベーター開発をリードしているのは日本!
宇宙エレベーターの完成予定や費用など、気になる情報をチェックしてみましょう。
宇宙エレベーターとは?
宇宙エレベーターは、地上と宇宙をエレベーターでつなぐ、という壮大な構想です。地上から天へと伸びる塔のようなもの、と表現されることもあります。
現在の宇宙開発の主役であるロケットには墜落や爆発の危険が伴うのですが、宇宙エレベーターにはその危険はなく、大気汚染の心配もありません。
さらに!
訓練を受けた宇宙飛行士でない私たちでも、おそらくは高齢者や体が不自由な人も、宇宙を訪れる機会が得られるかも知れないと期待されているのです。
私たち一般人でも宇宙に行けると言われるとワクワクしますね!
宇宙エレベーターの仕組みは?
端的に説明すると、地球側のステーション(アース・ポート)と、地球を周る人口衛生をケーブルで繋ぎ、そのケーブルに昇降機を取り付け、人や物資を輸送できるようにする仕組みです。
原理はとてもシンプルなのですが、これまでは技術上の課題、特に宇宙から地上へ吊り下ろせる強度を持つケーブル素材がないために、夢物語にとどまっていました。
しかし1991年、この条件に応えられる奇跡の素材「カーボンナノチューブ」が発見されたのです!カーボンナノチューブの発見者は日本人博士・飯島澄男氏です。
日本人が発見したと聞くと、なんとも誇らしいですね!!
これを機に宇宙エレベーターの議論が加速され、多様で具体的な建造計画が提案されています。
米国では研究者が集まり国際会議が開催されたほか、宇宙エレべーターの技術開発のための競技コンテストも毎年開催されているんですよ。
宇宙エレベーターの完成予定は?費用は?
日本人博士・飯島澄男氏の発見を機に一気に加速した宇宙エレベーター開発!
そして、今もっとも具体的な計画を提示しているのも日本なのです!
日本大手ゼネコン企業「大林組」は、宇宙エレベーター建設構想をもっとも具体的に考え、実現までの工程を発表しています。
それによると、宇宙エレベーターの完成は2050年とされています!上の写真は大林組が公式ホームページの動画内で公開しているものです。
林組プロジェクト「宇宙エレベーター建設構想」は総工費10兆円(!?)とも言われています。
大林組が公開している動画がこちら!
具体的な建設構想、スケジュールはこちら!
映像を見ると映画のようにも思えますが、実際に建設を手がける大林組の作成動画だと思うと現実味がありますよね。楽しみですね!
宇宙エレベーター地球ステーションの候補地は?
地球側のステーションであるアース・ポートは赤道から北緯35°までの間であれば技術上問題ないのではないかと言われているようです。
紀伊半島、四国、九州、沖縄近辺の海は充分に宇宙エレベーターの地球港、アース・ポートの建設地の候補になりうるのだとか。
また、今、ロケットの宇宙センターがある種子島の沖合に新たな宇宙への窓口として、アース・ポートが建設されるというのもありうるかもしれないと言われています。
2050年が楽しみですね!また新たな情報も期待しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。