2019年1月3日朝早く、“光の玉のようなもの”が上空を流れ落ちる様子がNHKの各地のカメラに映っていました。
「火の玉」と騒がれていますが、専門家は火球に間違いないと言っています。
火球とは何なのでしょうか?
早朝の空に “火の玉”
ネット上では、この様子を目撃した四国や中国地方の住民とみられる「爆音で目が覚めた」「すごい音がした」といった書き込みが多数ありました。
けさ早く、「火の玉のようなものをみた」、「すごい音がした」という書き込みが多数ありました。NERVが大阪・北区に設置しているお天気カメラにも、午前4時49分頃に火球のようなものが写っていました。 pic.twitter.com/14e6U3mBpY
— 特務機関NERV (@UN_NERV) January 3, 2019
奈良市にあるNHKのカメラでは午前4時50分ごろ、画面上から左に向かって光の玉が流れ落ちるのが映っていました。
カメラは、西の方向を撮影していたそうです。光の玉は、明るく輝いたあと、そのまま上空の途中で消えていきました。
同様の状況は、京都市や山口県岩国市などにあるNHKの複数のカメラからも確認できましたようです。
Twitterでは主に中国地方の住民から
「爆音で目が覚めた」「すごい音がした」
というコメントもあり、大きな音がしていた様子が伺えます。
専門家の見解 火の玉の正体は「火球に間違いない」
国立天文台の縣秀彦普及室長は
「小惑星かすい星のかけらが大気圏に突入し、燃え尽きる際に光る『火球』と呼ばれる現象であることに間違いない。今回は明るさからいってかけらは大きいと10センチ程度の可能性があり、比較的大きなものだ」
と分析しているそうです。
火球とは何か?
火球(かきゅう、fireball)とは、一般に-3〜-4等級よりも明るい流星の事をいいます。 火玉(ひだま)とも言われます。
大気中で蒸発したものも、隕石となって地表に落下したものも、一定以上の明るさで光れば、どちらも火球と呼ばれるそう。
3等級以上の明るさ、というのもやや適当で、
火球が観測者の天頂で観測されたとしたら3等級以上の明るさであろう
という風に言われています。
科学的な観測でなく一般的な目撃の場合、明るい流星を流星ではなく火球と判断するのは主観的であって、厳密な境目は無いのだとか。
3日の映像では、上空を北の方角から南に向かって光の球が流れ、一瞬強く明るく輝いたあと、消えていきました。
未だに解けない 火球の音の謎
火球や流星はしばしば音を伴って流れたり、音を立てて爆発することがあると言われます。
しかし、実際には数十km上空の中間圏で起こっている現象であるため、地上の観測者に物理的な音が届いたとしても音速を考えれば数分後のはずで、光と同時に音が聞こえる現象はむしろ説明がつかないのだとか。
そのため音を伴う観測例が後を絶たないのは大きな謎となっており、電磁波音のような説が提唱されているようです。
まとめ
2019年1月3日朝早く、“光の玉のようなもの”が上空を流れ落ちる様子がNHKの各地のカメラに写っていた火の玉。
その正体・火球についてまとめてみました。年明け早々びっくりですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。